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たけ、永遠の旅立ち
投稿者:
たま
掲載日: 2004/12/10 (4597 回閲覧)
たけが突然永遠の旅についた時の話。
たけ、永遠の旅につきました
黄色いバラに囲まれて
旅立つ直前、最後のお別れをしました
2歳の誕生日の朝、ハンモでまったり
ベットでまったりするたけ&ひろ
普段は喧嘩ばかりのたけ&らん
よっこらしょっと
黄昏モード?
お風呂上がりのたけ
あきたまから帰宅、ちょっと疲れた
2004年12月9日午前7時頃、突然ですがたけが永遠の旅につきました。2歳6ヶ月でした。このようなエピソードを書くには早すぎる歳での突然の旅立ちでした。前日はクーたんをお迎えして3周年の記念日だったので、それを避けるように旅立ったたけに少しいじらしさを感じたり・・・。
今回の件につきましては、思えばいくつかのサインがあったと思われるのですが、それに気付けずにたけを救ってあげられなかった自分の不甲斐なさを痛烈に感じるので、本当は非常に記したくないのですが、フェレットの突然死の事例の1つとして、少しでも多くの方に知っていただきたいと思い、エピソードに残すことにしました。タイムラグはほとんどない状態で書いたので、内容が内容だけに感情的になっていたり本音をストレートに表現してたりで不適切な記述があるかもしれませんが、その点はご理解の上、お読みください。
まずは、旅立った当日のこと記します。当日の8時20分頃に起床、遅刻ペースだったので大急ぎで朝のお世話をしていると、固まっているたけを発見しました。しかも、酷く粗相した様子なので、驚いてたけを抱き上げ「たけ、たけ、どうしたの?」と揺さぶってもピクリともしません。体温は通常より少しだけ高い感じなのですが、硬直していて、鼻は白く、目はパッチリ開いていて瞳も口の中も乾いている様子。しかも、粗相もただならぬ感じ。ただ、キューブサークルの内は奇麗なもので他のところは一切粗相の跡はないのです。
この時点でたけは既に旅立っていることは理解できました。とりあえず、会社の同僚に「・・・という事情なので午後から出社します」と連絡した後、少しでも原因がわかればという思いと自分の気持ちにけじめを付けるためにも動物病院でたけの最後の診断をしていただくことにしました。
ちょっと早いのですが、9時半頃にたけを連れて動物病院へ。残念ながら主治医はお休みだったので、他の先生に診てもらいました。先生には「奇麗なままで旅立たせたいので、レントゲンでわかる範囲で調べていただけますか?」とお願いしました。とりあえず、発見したときの状態を先生に説明すると、旅立った時刻は多分7時頃だろうとのことでした。
しばらくして、たけのレントゲンを見せてもらいました。胸部が真っ白で肺が圧迫されている感じ。右の肺には空気がなく、左の肺に少しだけ空気が入っているような感じでした。あとは真っ白で臓器もよくわからない状態。先生と私でレントゲンを元に検討に入りました。先生曰く「浸出液で肺が圧迫されて呼吸困難になり、窒息したと思われます」とのこと。
推測される原因は、
1)尖った異物を飲み込んで食道など体内のどこかに傷がつき、そこから細菌は入り込んで感染症が起った
2)バトルや高いところからの転落などで外傷を負った際に傷口から細菌が入り込んで感染症が起った
3)腫瘍が原因で体内に浸出液が流れ出た
以上のどれかだと思われるとのことでした。そして、このような状態になるには1週間以上はかかっただろうとのこと。フェレットの場合、今回のたけのような状態でもわずかに呼吸ができればオーナーさんでも気付かないくらい元気な子もいると言ってました。たけの生命力って凄かったのですね。驚きです。それで気付けなかったために今回の突然死となったわけです。
最後まで元気なふりをしていたと思うとたけはこんなにいじらしい子だったのかと思い知らされました。でも、もう少し「おとうちゃん、苦しいよ」っていう素振りを見せてくれてたならこんなに苦しむ前に救ってあげられたのに・・・、そう思うことは人間の勝手な考え方なんだ、「ほんの些細な異変でも気付いてあげられるように常に気を配ることがオーナーとしての責任だろ」と、自分に言い聞かせる。たけ、気付いてあげられなくてほんとにゴメンね。
先生には「浸出液が大量にあり過ぎてこれ以上は解剖しないとわからない」と言われましたが、エコーでもう少し調べてくれました。そして、浸出液が大量にある第9〜10肋間のあたりに注射をして、体内の浸出液を吸い出し、遠心分離機にかけたものを顕微鏡で見せてくれました。
先生は顕微鏡の外部ディスプレイに映された映像を元に「細菌感染症が原因による膿胸」と診断、そのことについて説明してくれました。たけは体の中でこんなに一生懸命戦っていた痕跡を垣間見ました。
この時点で、原因は多分1)か2)だろうということになったのですが、やはり原因を突き止めるには、あとは解剖しかないと言われましたが、ここまでわかれば十分だし、奇麗なままで旅立たせたかったので、ここで検査は終了することにしました。
いじめっ子でバトル好きなたけなので2)も否定できませんが、多分、1)の可能性が高いと思ってます。たけは誤飲するような子ではなかったのですが、私の気付かないところで何かを飲み込んだのでしょう。実は春先にキューブサークルの中でクーたんともと、みゅうが大好きプラスティックのボールのおもちゃが壊れたことがあって、もしかしたらたけはその破片を飲み込んでしまっていたのかな、と思いました。そんな随分前のことはすっかり忘れていたのですが、このように心当たりはあるので、1)は否定出来ないのです。そのボールは既に除去してあります。
※後日、主治医と今回の件で話をしましたが、3〜4日で今回のたけのような状態になることはありえるとのこと。多分、長期間ではなく弱っていたところに短期間で体内で細菌が一気に繁殖しちゃったことも考えられるとのことでした。
その後、たけを週末までは家でゆっくりさせたいので保存の方法とペットの葬儀会社のパンフレットなどをもらいました。
11時半頃帰宅し、とりあえず会社に出勤せねばならぬので、お別れするまでのたけの寝床を作りました。ヴァンが悲しげに泣くので、たけの寝床は寝室に作りました。そして、何件かのペットの葬儀会社に電話をして、対応がよくておまかせ出来そうなと感じたところに土曜日の16時に予約を入れました。出勤途中にたけが旅立ってしまったことをたまいたちに連絡しました。たまいたちのお姉様ズも突然のことで驚いていました。
16時半過ぎ、出先で仕事が終わったので早めに仕事をあがらせていただきました。そして、自宅近所の花屋さんで事情を説明してお花を選んで頂きました。たけが白っぽい子だったのとシナモンズらしくということで、黄色いバラをメインにオレンジと青紫の明るい感じのお花にしました。帰宅後、急いで夜のお世話をして、たけが眠っている箱の中にお花を散りばめるように飾りました。そしてヴァンのお散歩をしました。ヴァンが泣くので、たけは旅立つまではそのまま寝室でゆっくりしてもらうことにしました。最後の2日くらいはたけにいっぱい甘えさせてあげようと思います。
翌日、仕事は休暇をいただいたので、たけのそばでたけを忍びながらゆっくりすることにしました。朝のお世話が終わった後に、「たけ、たけ」と声をかけて、たけの身体をなでてあげました。昨夜まではうっすらと開いていた左目もようやく閉じてくれて、安らかな顔になってました。少し救われました。その後、パソコンを起動してメールと掲示板をチェックしてたら涙がこみあげてきました。
夕方、少し早めに夜のお世話とヴァンのお散歩をして、そういえば今日から熱帯倶楽部でセールをやっているので、ご報告もかねて、ヴァンと一緒に熱帯倶楽部へ。熱帯倶楽部のお姉さんたちもたけの大ファンなので、突然の訃報に大変驚いておりました。ゆいの彼氏だしね。
結局、フェレットセレクション・パフォーマンス1.5kgを5袋とフェレットのみずを5箱購入。セール期間中だったのですが、店長さんがたけのお悔やみということで、セール価格より少しだけ安くしてくれました。ありがとうございました。
帰宅後、寝る前のお世話をした後、たけに声をかけながらなでてあげました。普通に寝てるようにしか見えないたけ、なでるとマフマフの毛はそのままなんです。少し冷たいけど・・・。
2004年12月11日、たけのお別れ会の日です。とってもよい天気になりました。朝起きて朝のお世話をした後、たけに声をかけ、なでてあげる。旅立った日とはちがって本当に普通に寝ているとしか思えないくらい安らかな顔なので、たけが旅立ったなんて信じられなくなる。でも、現実はちゃんと受け止めなければいけないと自分に言い聞かせる。
10時前にシナモンズのいる部屋にたけを連れて行き、シナモンズのメンバーを一本ずつ抱っこしてたけとお別れの挨拶、最後はもちろんゆいです。その後、抜けた毛とひげを1本形見のためにティッシュにとりあえずつつみ、封筒を3つ入れました。ひとつにはお腹がすかないようにご飯とおやつを入れ、もうひとつにはトイレに困らないようにトフカスをトイレから少し取って入れました。最後のひとつは、私からたけへの送る言葉を印刷した紙です(最後に記してます)。
本当はたけが好きだったものを入れてあげるのがよいらしいのですが、こうも多頭飼いだと、たけだけのお気に入りのものというのはありません。困ったのですが、結局、いつもみんなと一緒にいられるようにハンモについていたシナモンズの毛玉をたけの胸のあたりに添えました。それと、以前シナモンズのプリクラもどきを作ったのがあったので、それも入れました。服装はたけをお迎えした時と最後にたけを病院に連れて行った時に偶然同じ服を着ていたので、お別れ会のお見送りも同じ服を着ていくことにしました。
出発するまでの間、たけをシナモンズのお部屋でメンバーと最後のひとときを一緒に過させることにしました。
13時過ぎ、たけのお別れ会からの帰りが遅くなるといけないので、お世話をしてヴァンのお散歩をする。14時過ぎにお散歩を切り上げ、お花屋さんでお別れ会でお備えするお花と花瓶を購入。15時ちょっと前に出発する。
途中、渋滞に巻き込まれるも16時頃になんとかお別れ会の会場となる柏インターペット霊園に到着。旅の途中で飲み水に困らないように、お花はフェレットのみずで生け、最後のお別れをしました。たけを見送る間、たけの名前の由来になった伊東たけしさんの曲を車の中で流しました。選曲は私が好きな曲と送るのにふさわしそうな曲にしました。
17時半過ぎお別れ会は無事終了しました。お別れ会を執り行っている時間にたけが無事に旅立てるようにお祈りしてくださったファンのみなさまのおかげでたけを奇麗なまま送れました。有り難うございました。ペット霊園の方々の対応もとてもよく、良いお別れ会になりました。
そして、19時頃、無事たけを連れて帰宅しました。帰宅後、たけのひげと毛を包んだティッシュを骨壷の袋の中に入れて安置した後、夜のお世話とヴァンのお散歩をしました。そして、帰って来たたけにシナモンズのメンバーを抱っこして順番にたけに「おかえり」の挨拶をしました。たけ、旅の途中にいつでも帰ってきていいからね。シナモンズのみんなと一緒に待ってるね。
ここに自分の戒めのためにも今思うとサインではないかと思われることを記します。
・今年の夏あたりからたけはトイレでうんPをするときに必ずくるくる回転してました。腸閉塞気味なのかなと思い、ラクサトーンを舐めさせると一時的に普通にうんPするのですが、しばらくするとまた回転する。へんな癖がついたなぁ程度にしか思いませんでした。もしも、これがサインだったのであれば、呼吸が苦しくて正常な姿勢でうんPが出来なかったのかもしれません。
・2日前の朝のお世話でたけを抱っこしたときに、何故かたけの目に目やにがついてました。呼吸が苦しくて涙を流していたのなら、これがサインだったのかもしれません。
・1日前のトイレのおしっこの色がちょっと濃いめな感じがした。これもサインだったのかもしれません。夜のお世話は7時頃行ったので、ここで変だとおもってキューブサークルにいたメンバーをチェックしていれば、動物病院の営業時間は終了していたけど、無理を言って診察してもらえばたけを救えた可能性はあります。言い訳になってしまいますが、キューブサークル内では体力が無くて粗相したような形跡がなかったので、みんな元気なんだと思ってしまったのがいけなかったのかも?
・2日前から抱き上げたときに元気だったのですが、いつもだとたけは抱き上げるとちょっと抵抗するような感じなのですが、妙にたけらしくなくしおらしかったこと。8時間前に抱っこした時もとても弱っているようには見えませんでした。つまり、普通の子であればなんでもない状態だとしても、たけ的には2日前から本当はうまく呼吸が出来なくて元気がなかったのではないか、とも推測できます。これも言い訳になってしましますが、本当に呼吸が困難なようには見えなかったんですよ。
このように突然死だと思われることにも原因と思われることがきっとあるはずです。もし、あのときの気にならない程度のちょっとした異変でも、それに気付いて動物病院で診てもらうことが出来たなら、救ってあげられることがあるということを覚えておいて欲しいのです。早期発見、早期治療が大事です。そして、どんなささいなことでも疑問に思ったことは、かかりつけの獣医さんに質問すること、それが言葉を話せないあなたの大切な家族を守る手段なのです。それは今回の件でつくづく思い知らされました。私も初心に戻ってどんなささいなことでも主治医にガンガン質問しようと思います。先生、大変だと思いますが、これからもよろしくお願いします。
今までたけを可愛がっていただきまして、誠に有り難うございました。たけにかわりましてご御礼申し上げます。また、メールや掲示板でたくさんの励ましのお言葉、たけへの思いの言葉をいただき、誠にありがとうございました。シナモンズの一同と共にこの場を借りてご御礼申し上げます。
この記事の添付ファイル
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たけへ
お別れ会のときにたけへ送ったお手紙のPDFファイルです。
2007/6/30
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お風呂上がりの写真、原寸
おとの誕生日に撮影したたけのお風呂上がり直後の写真の原寸です。壁紙などにどうぞ。 (2004年10月7日撮影、1024×768,JPEG形式)
2006/8/18
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ゆう、永遠の旅立ち
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